教区だより 2024年 11月
教区だより 414号
・今、この時に、親鸞聖人に遇う
犬飼裕三子氏
川那部龍司氏
・特集 共学研修院
・レポート 夏の御文
・教務所からのお知らせ
【今月のことば】
「仏法は、精神論ではない。存在論です。」
(池田勇諦/『教行信証』に学ぶ(八)p.33)
自我の立場で仏法を聞こうとすると精神論になる。精神論とは「努力してあのように成らなければ」という方向性のこと。しかし仏法は存在論である。仏法とは「成っていることに気づく」教えである。証巻の解説において著者は「存在とは因縁によって生じ因縁によって解体する」と押さえておられる。因縁生起の存在である。「平等」ということでいえば「これから平等にする」ことではなく「本来、平等である」ところに立って不平等と向き合っていくということである。(出版部会 藤野顕生)