教区だより 2025年 3月
教区だより 418号
・特集 地区紹介 山城・石見
・レポート 青少幼年教化研修会、赤野井別院報恩講
・今、この時に、親鸞聖人に遇う
藤谷法子氏
・教務所からのお知らせ
【今月のことば】
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他人の人生を生きてはいけない
『読みたいことを、書けばいい。』田中 泰延
文章術についての本のタイトルが『読みたいことを、書けばいい。』ですから、好きなように書きたい人は、この本を買わなくてもよさそうです。ですが本の副題には「人生が変わるシンプルな文章術」とあります。好きなように書くという人も、この本を読むと人生が変わるというのです。
自身の信仰について、教えの言葉を用いて話すと、法話になります。僧侶は教えの言葉に忠実に話そうと心がけます。教えに照らして正しいのか、間違っているのか。そればかりが気になります。すると肝心の「自身の信仰について」が抜け落ちてしまいがちです。これはきわめて個人的な問題ですから、どう話しても誰も咎められないはずです。でもそれが難しい。
本の中で、著者の田中泰延さんは「他人の人生を生きてはいけない」という言葉に続けてこう言います。「あなたはあなたの人生を生きる。その方法のひとつが、「書く」ということなのだ。」
(教区駐在教導 赤松崇麿)
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