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教区だより 2025年 5月

カテゴリー: 出版部会  教化本部  教区だより     タグ:

教区だより 420号
・特集 地区紹介 雲因、湖東
・レポート 真宗教団連合滋賀県支部慶讃法要
・今、この時に、親鸞聖人に遇う
 橘 幸子 氏、髙田 正城 氏
・教務所からのお知らせ

【今月のことば】

お母ちゃん、ぼく死んだらどこへ行くの。
廣瀬(たかし)『いのちの願いをたずねて』(文栄堂書店)より

 「お母ちゃん、ぼく死んだらどこへ行くの。」
 難病により、余命わずかと診断された少年が、ある日、母の方を向いてこう言います。どきっとした母が「そんなことを言うものじゃないの。もうじきになおるんだから」と答えると、彼はさびしそうに目を閉じます。
 何回か同じことが繰り返された後、耐えられなくなった母は思わず「坊や、死んだら仏さまの国へ行くんだよ」と言ってしまいます。すると彼は、「ああそう、仏さまの国へ行くの。じゃお母さんも来るね。ぼく待ってるよ。」とにっこりほほえんだそうです。一週間後、少年は亡くなりますが、その日から母は真剣に仏教の教えを聞き始めるのです。
 「坊やに嘘は言えない。だから、私はどうしても仏さまの国へ行く、そういう人間にならなくちゃならないのです。」
 私たちが唱和する『恩徳讃』の「師主知識」とは、「ほんとうの教え」との「出遇い」をつないでくださる、さまざまな「ご縁となる人」を指します。親子関係においては、時に子が親の「師主知識」になることもあるのです。
(出版部会 髙田 正城)

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